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子供の頃、カレーライスに散らされた、あの缶詰のグリーンピースが原因で 『マメ嫌い』 になった大人は数限りない。その後、長じて旬の生のエンドウに出会い、その瑞々(みずみず)しさに驚愕するとともに「あれはいったい何だったのか…」失った時間の長さを嘆く。昆布と酒とで炊いた「青豆ごはん」。初夏の食卓の鮮やかなグリーン、日本人の原風景。発芽した双葉の豆苗(トウミョウ)も、元来中華オンリーの食材だがすっかり定着した。近年、エンドウ豆の消費量の多くは、抽出されたエンドウたんぱくの「第三のビール」。すっかりマメ好きに思想転向した大人たちが、今夜もせっせと消費する